3年程前からある人のBlogをずっと読んでいる。
IT企業に勤めている人で、Blogには業務の中で感じた事が綴られている。
読み続けている理由は、その人に魅かれているからだ。
最初は書かれている内容の視点の高さ、広さに感動した。
しばらくして自分と同年代という事を知って尊敬と悔しさを抱いた。
その人は、昨年新しい事業にチャレンジした。
その事業は一定の成果を収めたようだが、その振り返りの中に以下のような言葉があり、考えさせられた。
「新しい事にチャレンジする時にはできるだけ大きな絵を描く。今回のチャレンジについても当初は世界を変える意気込みだった。一年たってみて、当然そこまでには至っていない。しかし、この結果を悲観して、歩みを止めてしまうのでは意味が無い。気付いた事は、Think Big, Start Smallの大切さだ。」
つい最近、同じような事を感じる出来事があった。
それは、部門一丸となって組織を変革していくために、中期のビジョンを構築するお手伝いだった。
数日に渡るミーティングで侃々諤々の議論を重ね、ようやく全員が納得するビジョンが出来た。
しかし問題が起こったのはその後だった。
どれだけ皆が納得するビジョンが出来た所で、実現が出来なければそれは画餅に過ぎない。
ではビジョンを実現するために、まず何から始めるのか。
それを決める事に皆躊躇してしまったのだ。
描いたビジョンは今迄やってきた事の延長線上にはない。
だから新しい行動を起こさなくてはならない。
一方で新しい行動にはリスクが伴なう。
結果がどうなるか行動するまで分からないからだ。
「まず結果を明確にするためのリサーチが必要だ。」
「リサーチ手法から検討する必要があるのではないか。」
「ではそのリサーチ手法の有効性は誰がどうやって検証するのか。」
その場ではしばらく堂々巡りの議論が続いた。
それを断ち切ったのは、ある若手の原体験だった。
「とにかく動いてみないと何も見えてきませんよ。自分自身もここまで成長できたのは答も見えずにまず行動してぶつかって来たからです。行動して100点取れなくてもいいじゃないですか。1つでも成果が出ればそれが次につながりますよ。」
その発言を受けて、議論は収束へと向かった。
個々が、「まず踏み出せる一歩は何だろう」と真剣に考えはじめたのだ。
Think Big, Start Small. 大きく描いて、小さな所から行動する。
その行動の第一歩は、実は論理的には決定できない。
「とにかくまずやってみる」という意思決定が出来るかどうかが、ビジョン実現の成否を分けるのだ。
前述した人は、今年はさらに大きな事にチャレンジしようとしているらしい。
自分自身もそれに負けないようなチャレンジをしていこう。
written by K
