少し気が早いが、今年を振り返ってみると、多くの出会いがあった。
どの出会いも素晴しい出会いであり、自身の糧になっている。
仕事の繋がりからスタートしたが、それ以上に深い付き合いをするようになった人もいる。
なぜ仕事を越えた話ができるようになったのか。
それはその人の歩んできた歴史を聞き、その体験に共感したからだ。
「今あなたが抱いている想いはどこから産まれたのか。どのようにして今描いている将来の姿を持つに至ったのか。」
そういった質問をさせて頂くと、歴史が浮かびあがってくる。
同じような将来像を描いていても、その背景にあるものは想像もつかない程違っている。
その人が体験してきた、成功や失敗が全て今に結実している。
時には、会話をしていく事で、その人自身も気付いていなかった「今の自分を形成する原点」に気付く事がある。
同じような事が組織の中でも起こっている。
我々がお手伝いしている企業や組織は、歴史の積み重ねで成り立っている。
だが、個人とは大きく違っている事がある。
それは、その歴史全てを一人が経験しているわけではない、という事だ。
組織が成長局面にある時、その中心に居た方々は、自身の主体的な意思で成長に関わり、結果ではなくその過程を自身の成功体験とされている。
ところが、成長が長く続くと、やがてそれは当たり前になる。
その「当たり前」が出来てから組織に加わった人達は、成長の過程を体験してきた人達とは歴史を共有できていない。
段々と「成長する事」そのものが目的となってしまい、「何のために成長するのか」が見えなくなってしまう。
こういった組織は節目を向かえると、身動きが取れなくなる。
しかし、歴史を振り返り、共有する事で、光明が見えてくる。
そもそも我々の組織は何を目指していたのか、何故我々はあんなに厳しい時代を頑張り抜く事ができたのか。
そういった体験を共有していく事で、我々が核として大事にしなくてはならないものが見えてくる。
それは成長の結果である業績からは見えてこないものだ。
日々、先の読めない変化に対応している中、過去を振り返る時間を取る事は難しい。
過去の経験なんて役に立たない、と感じる事も多々ある。
だが、今の自身、組織を形成しているのは今迄の積み重ねなのだ。
何故今があるのか、そこを見つめる事が次への一歩の指針となる。
この一年を振り返り、来年に向けた第一歩をどこに踏み出すか。
改めてそういった時間を作る事を決意した。
written by K
