大相撲は朝青龍復帰に盛り上がったが、昨年秋にはシゴキが話題になっており
会社や学校のいじめとも結び付けて論じられたりもしていた。
実は私も学生時代に体育会に属しており、かなり厳しい上下関係の中にあった。
しかし、今思うと不思議と当時の先輩を恨む気持ちにならない。
何十年もたった今でも忘れない思い出がある。
私は一年生の時に稽古中の怪我で一泊だけだが入院をした。
怪我は大したことは無く、また不可抗力のできごとだった。
しかし、その時に見舞いに来た自分の両親を幹部の先輩達は直立不動で迎え、
「大切な預かりものの息子さんを怪我させて本当に申し訳ありませんでした!」と深々と頭を下げた。
自分から見たら鬼のように見えた幹部達が心から詫びる姿は
不思議な光景として目に焼きついている。
さて、
組織において上司・先輩たるもの部下(後輩)に対してどうあるべきか。
「厳しくしたいけど辞めちゃうから」と悩んでいる上司も多いようだ。
先日もある会社で課長ミーティングを行った時に
「パワハラという言葉が独り歩きして上司が部下を叱責できない」という意見があった。
しかし、問題は単に「厳しくするか優しくするか」ではない。
部下に対峙する「覚悟」だと思っている。
・自分のビジョンをしっかりと部下に伝え切る覚悟。
・部下が未熟であれば、上司たる自分の問題と捉え本気で育てる覚悟。
・部下のためには上とも戦う覚悟
・そして部下に何かあれば、自分が責任を取る覚悟。
前述した自分の学生時代の先輩はこの最後の項目の覚悟を見せてくれた。
そして「イマドキの若者」に聞いても、決して上司が「厳しいか優しいか」という軸だけでは見ていないのだ。
逆に言えば、覚悟が無い上司はいかに優しくても相手にされないと言うことだ。
別のある会社では「うちのようなレベルの低い社員に話し合いをさせても意味が無い」と言う経営者もいた。
その話を聞いたひとりの社員が失望してこうつぶやいた。
「彼は“経営者”だけど“俺達のオヤジ”じゃないね。
自分の部下のレベルの低さを自分の問題と捉えてないんだもの。」
マネジメントとはヒト・モノ・カネというリソースを生かして最大限の効果を挙げることである。
そしてリソースの中でも最も「伸びしろ」が大きいのはヒトであろう。
もしあなたに部下がいるのであれば、どのような覚悟を持って彼に接しているだろうか。
是非もう一度考えてほしい。
written by H
