来る4月25日、2008年度第一回目の日本リスクマネージャー&コンサルタント協会様との共催公開セミナーを実施する。
テーマは「ドラッカーに学ぶコミュニケーションリスクマネジメント」。
http://www.cci-network.com/open_seminar.html
今回はいつになくお申し込みいただく方の出足が早く、感謝の気持ちでいっぱいである。
忙しい時間を割いてのご参加者が、何かしら職場で生かすヒントを持ち帰っていただけるよう全力で頑張りたい。
今回、何故上記のテーマでやることになったのかを少し説明したい。
我々が多くの企業をコンサルテーションする中で、法務・財務の知識学習を行い、情報共有システムを作り上げても、結局は中にいる人たちの間での組織目標のコンセンサスや、互いの行動に対するフィードバックをする規範がないということが多い。
まさにそこにあるコミュニケーションリスクこそが、企業としてのリスクやコンプライアンス問題の根っこにあると考えてきた。
一方で、P.F.ドラッカーの書物を読んでいると、彼がそのことを実に見事に指摘していることに気づいた。
ドラッカー学会の代表でもある翻訳者の上田惇生先生に伺ったところ、「ドラッカーがコミュニケーションのことだけを言及している場面は少ない。しかし、そのリスクを十分に考えていたことは間違いない」とのことだった。
例えば、ドラッカーの著書の中には以下のような言葉がある。
●コミュニケーションをするのは受け手である。コミュニケーションの送り手が、コミュニケーションを成立させるのではない。
●上司が部下に何かを言おうと努力すればするほど、部下が聞き違う危険は大きくなる。部下は、上司が言うことではなく、自分が聞きたいと期待していることを聞き取る。
●最も優れた意思決定さえ結局は陳腐化する。したがって、実行の成果からのフィードバックがないかぎり、期待する成果を手に入れ続けることはできない。
以上のことから、ドラッカーの主張をベースにしながら、参加者が実習の中で自分自身や会社のコミュニケーションリスクを考えるセミナーを実施することを考えた。
しかし、彼の著書は一見平易な言葉で書かれているものの、究明していくと奥が深く、「それぞれのドラッカー」という言葉があるほどに解釈が分かれる。
したがってセミナーで私が述べるドラッカーの思想も解釈のパターンのひとつ似すぎない。
ただ、我々が組織と相対する上で現実に考えている危機感とドラッカーの観点とは決してかけ離れたものではないと確信している。
4月25日(金)の次は6月13日(金)の開催となる。暫くはこのテーマを掘り下げてみたいと思っている。
乞うご期待!
written by H
